この記事では、水棲ガメ(水辺に生息するカメ)の飼育のコツについて、僕の経験を基にまとめています。
どうも、20年間ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)を飼育している者です。
この記事では、みなさんに健康にカメさんを飼って欲しいという思いから、
僕の知っている飼育に関する知識やコツをみなさんに共有したいと思います。
以下の構想で話を進めていきます。
0章:亀を飼育する前に知ってほしいこと
1章:カメの入手方法
2章:飼育アイテム
3章:飼育環境
4章:日光浴
5章:水換え
6章:餌
7章:冬の飼育
8章:病気
9章:困り事集
10章:まとめ
気になる箇所だけでも読んでみてください。
ただ、下記のことを理解した上で読み進めていただけると助かります。
・本記事の内容は個人の経験と書籍から学んだことを基にしている
・オシャレ要素は一切ない
これまで様々な飼い方を試してきました。
カメさんも健康で活発に活動しています
目次
0章 カメを飼育する前に知るべきこと
カメちゃんはシンプルにかわいいですよね。
カメちゃんはそんなかわいい存在でありながら、
ペットとして飼いやすいことは有名かもしれません。
ただ、カメちゃんを飼う前に下記の項目は絶対に把握しておいてください。(それぞれ補足事項も記載しています)
・意外と世話が大変
⇒確かにカメは飼育しやすい。でもそれは犬や猫と比べての話です。生き物を飼うことは自分の子どもが増えると考えてください。世話が簡単だと絶対に思わないでください。
・なつくとは限らない
⇒残念ながら、カメは簡単に人になつく生き物ではないです。確かにYouTubeでは、なついているカメさんもいることが確認できます。しかし、相当頑張って世話をしないとカメが飼い主に着いてくるくらいになつくことはないでしょう。亀のなつきに関しては9章で詳しく話しています。
・寿命が長い
⇒種類にもよりますが、カメは基本は20年以上生きることが多いです。これから引っ越しの度にペット可の物件に住む必要があるなど、住居環境を気にする必要がありますよ。カメさんと20年以上付き添うことを想像した上で飼うことを検討してみてください。
詳しくはこちら:ペットのカメさんの寿命は20~30年!【寿命が長いからこその注意点とは?】
・カメは大きくなる
⇒子どもの頃のカメちゃんは小さいですが、成長にするにつれて大きくなります。ミシシッピアカミミガメであれば最長暮らすで30cmくらいになります。大きいカメちゃんは飼育ケースなどの環境設計がかなり大変になりますよ。
しかし、少しお値段が高いカメちゃんにはなりますが、そこまで大きくならないカメちゃんも存在はします。第1章にて詳しく説明します。
・水換えを定期的に行わないと臭くなる
⇒カメ自体は臭くないですが、水換えをしないと飼育ケースが臭くなります。(糞や食べカスが原因)子亀のときは水換えにそこまで手間はかかりません。しかし大きくなるにつれて飼育ケースも大きくなるため、水換えの手間がかかるようになりますよ。臭い対策については9章で詳しく話しています。
・環境が悪いことで暴れる
⇒カメちゃんは飼育ケースの狭さ、日光浴ができていない環境、お腹が空いているときなどに水の中でパシャパシャ暴れます。そのため、しっかり環境をつくる必要があります。カメちゃんが暴れると水をパシャパシャいわせて普通にうるさいですよ。亀ちゃんの暴れ対策は9章で紹介しています。
・カメを逃がしてはいけない
⇒カメちゃんを飼えなくなったからといって、自然に逃がすことは危険。まず、根本的に動物愛護法という法律に引っかかります。また、飼育されたカメさんは自分で餌をとる能力が衰えています。そんな状態で自然界に放たれても餌をとることにとても苦労するはずです。最悪の場合、死にいたるでしょう。このように様々な理由からカメさんを逃がすことは許されていません。
ここまで説明して、
「それでもカメを飼いたい!」と思える人だけ、カメちゃんを飼うことをオススメします。
1章 カメの入手方法
まずは、カメちゃんの向かい入れ方について。
基本的には、ペットショップでカメちゃんを入手することをオススメします。
・店員さんに相談することができるから
・飼っている最中も相談することができるから
・病気ではない個体を飼うことができる
このような理由があります。
まず、店員さんにそれぞれのカメちゃんの特徴を聞きながら、選ぶことが可能です。
成長した後の飼育方法/将来のサイズ感/寿命/餌の種類など、知っておいて損はないことをたくさん聞いてください。
また、飼育中にも相談に行きやすいでしょう。
「ここで購入したカメについて相談があるんですけど、、」
こんな切り口でいけば大抵の店員さんは相談にのってくれます。
相談にのってくださった後には餌などを買うことで店側にも利点があるはず。
また、ペットショップであれば健康なカメさんに出会えることも魅力。
ペットショップには基本的には健康的な個体のカメさんが多いです。
個人的には、ミシシッピニオイガメなどの成長しても小さいカメさんがオススメです。
(ミシシッピアカミミガメは最長14cm程度の小さなカメちゃんです。ググってみてください)
2章 飼育アイテム
次に、カメちゃんの飼育環境について。
必要な飼育アイテムを基に、飼育環境について説明していきます。
ちなみに、僕の現在のカメちゃんの飼育環境はこんな感じ。
一見、シンプルすぎてダメな飼育環境に見えるかもしれませんが、
カメちゃんは健康的に育っていますし、外に出たいと暴れ回ることもありません。
詳しくはこちらで⇒カメの飼育ケースのレイアウトを公開【シンプルレイアウト】
各飼育アイテムについて必要性や注意点を書いていきます。
飼育ケース
⇒水棲ガメは水辺と陸地をつくる必要があるため、必ず必要。
飼育ケースには「広さ」「頑丈さ」が必要です。カメさんが泳げるだけのスペースと水が入っても壊れないケースが理想的。飼育ケースの大きさは最低でも陸地を除く面積が「カメの甲羅の6倍以上」は欲しいですね。
個人的には、水槽やプラ舟をオススメしています。
プラ舟とは、元々セメントを入れる用途のケースで、その性質から頑丈と広さを兼ね備えています。そして軽く、安い。かなりオススメです。
飼育ケースについての詳しくはこちらの記事で⇒カメの飼育ケースには水槽?衣装ケース?プラ舟?【全部使ってみた】
陸地
⇒4章で詳しく紹介しますが、日光浴が必要なカメさんにとって陸地は絶対必要。子亀のときには、市販されている専用の陸地を使うと良いと思います。軽くて丈夫なので。
大きくなってきたら、市販の陸地では狭すぎるので、レンガなどを採用するといいですよ。安いし、重ねることで高さ調整も簡単なので。
詳しくはこちらで⇒カメの陸地はレンガ?自作?【条件を満たせば基本何でもOK】
紫外線ライト
⇒4章で紹介しますが、カメちゃんには生きるために日光浴が必要。もっと言うと、紫外線の成分が必要になります。ガラス越しの太陽光は紫外線量が減ってしまうので、紫外線ライトを使用することが推奨されています。
ただし、紫外線ライトの紫外線量は高価なものではない限り、かなり弱いです。
僕の場合はガラス越しの飼育+週に2,3回の直射日光による日光浴で僕は室内飼育を行っていました。週に2,3回日光浴させてあげることで紫外線ライトなしでも飼育はできますよ。
紫外線ライトを使用しない飼育についてはこちら:ライトなしのカメの飼育ってどうなの?【5つの注意点を紹介】
砂利石
⇒正直必要ない。カメちゃんが歩きやすい・飼育ケース内の景観が良くなるなどの採用利点はありますが、掃除がめちゃくちゃ面倒くさくなります。僕はそこを加味して採用しない方針ですね。ちなみに、砂利石のろ過効果はほとんどないと思ってください。
詳しくはこちらで⇒カメの飼育に砂利石を使った失敗談【超効率的な飼育を目指すなら不要】
濾過器
→正直必要ない。水質を維持しやすいという採用利点はあります。ただ、カメちゃんの糞や食べカスはろ過装置でなんとかできるレベルではないです。ろ過装置の効果は1日くらいは水換えの頻度を伸ばせるかな程度です。そのくせ飼育ケースを狭くする要因にもなります。僕は非採用。
詳しくはこちら⇒カメの飼育にろ過装置は必要ない?【20年間使用経験無し】
3章 屋内飼育・屋外飼育
次に、カメちゃんの飼育環境について。
カメちゃんの飼育環境は「屋内飼育」と「屋外飼育」に大きく分けることができます。
それぞれの飼育環境について簡単に特徴をまとめます。
屋内飼育
屋内飼育の利点と欠点をまとめました。
【利点】
・カメちゃんの様子を常日頃観察することができる
・鳥などの天敵に狙われることがない
・脱走して行方不明になる心配がない
【欠点】
・日光浴の管理が必要
⇒何度も言いますが、カメちゃんには日光浴が必須。屋内飼育だけで完結させたいなら、紫外線量の高いバスキングライトを使用する必要があります。もしくは、ガラス越しに太陽光が当たる場所で飼育+週に2,3回ベランダで2,3時間日光浴をさせてあげることで飼育可能になります。僕は後者派でした。
・部屋に飼育ケースを置く必要がある
⇒家の広さによりますが、大きな飼育ケースを採用しづらくなります。
・カメちゃんが夜にしっかりと寝れる環境作りが必要
⇒カメちゃんは人間と同じように夜に寝る生き物です。明るい部屋ではカメさんも満足に寝ることはできません。そのため、飼育ケース内に光が入らないような工夫が必要になります。
子ガメの場合は、屋内飼育を推奨しています。
やはり、まだ体調を崩しやすい子ガメの場合はある程度様子をこまめに確認したいところですね。
屋内飼育について詳しくはこちらで⇒カメさんの屋内飼育について紹介!【20年の飼育経験から解説】
屋外飼育
次に、屋外飼育の特徴について書きますね。
【利点】
・日光浴を自然環境で行うことが可能
・水換えが楽
⇒ベランダで排水が可能であれば水換えはかなり楽になりますよ(詳細は5章)
・飼育ケースを部屋に置く必要がない(大きな飼育ケースを採用しやすい)
【欠点】
・脱走し、行方不明になる可能性がある
・カメさんの様子を常日頃確認しづらくなる
・屋外に飼育ケースを設置する必要がある
⇒ベランダに飼育ケースを設置できないようなマンションだと屋外飼育は不可能。(僕は設置可能なアパートに住んでいます)
ある程度成長したカメちゃんの場合は、屋外飼育をオススメしています。
太陽光による充実した日光浴をさせることができるので。
また、ベランダに飼育ケースを設置するならある程度大きな飼育ケースも使用できるでしょう。
屋外飼育について詳しくはこちらで⇒屋外飼育でカメさんを飼うときの注意点を7つ紹介!【20年間の経験談】
4章 日光浴
カメちゃんにとって日光浴は必須。
日光浴には以下のような役割があります。
1.体温を上げる
⇒カメは変温動物で、周囲の環境で自身の体温が変化します。周囲の温度が低くなることで活動が鈍くなります。活動的になるためにも体温を上げる必要があります。
2.体の殺菌
⇒熱によって殺菌効果をもたらします。
3.代謝を高める
⇒熱によって代謝を高めて活発になります
4.カルシウムの吸収を良くする
⇒紫外線に含まれる成分によってカルシウムなどの栄養を吸収しやすくします。
以上のような役割からカメちゃんには紫外線は必須。
また、4つ目の役割から紫外線の成分が必要になるため、ガラス越しの日光浴だけでは不十分になります。
ガラスは紫外線量を下げて、光や熱だけ通す性質があるので。
参考までに、普通の紫外線ライトとガラス越しの日光浴は同じくらいの紫外線量です。
そのため,紫外線ライトをもし採用するなら、なるべく紫外線量の多いライトを使用することをオススメします。
そのため、
屋内飼育の場合は以下の2点の対応が必要
・紫外線ライト+週に2,3回の太陽光による日光浴
⇒紫外線量の低いライトだけでは心もとないため、週に2,3回の日光浴をさせてあげてましょう。
下記のような紫外線ライトはそこそこ紫外線量もあって、バスキング高価もあります。
・窓際でガラス越しに日光浴ができるようにする+週に2,3回の太陽光による日光浴
⇒ガラス越しの日光浴だけでは心もとないため、週に2,3回の日光浴をさせてあげてましょう。
ちなみに、網戸越しに日光浴ができると最高。ガラスを通過しないので紫外線量を維持することができます。
週に2,3回の日光浴でも、太陽光による日光浴はめちゃくちゃ高価がありますよ。
ちなみに、週に2,3回と言わずに可能なら日光浴はたくさんさせてあげましょう。
日光浴は健康に大きくかかわるため、適当にやってしまうと病気になりますよ。
詳しくはこちらで⇒カメの日光浴の時間は?ライトでいいの?【ダメな日光浴を例に解説】
5章 水換え
次に、水換えについて。
水棲ガメは必ず飼育に水が必要。
そして、糞や餌のカスは飼育用の水を汚すことになります。
カメちゃんはその水を飲むことになるため、水換えは必ず定期的に行う必要があります。
臭いの基にもなります。
個人的には、3日に1回は飼育ケース内の水を変えることを推奨しています
そして、高頻度で水換えを行うためには、なるべく1回1回の水換えを楽にするといいですよ。
水換えを楽に行うコツは3点。
・余計な飼育用具を使用しない
⇒水換えのときには余計な飼育用具が入っていない方が簡単に終わります。水換えのときに飼育用具が邪魔になるし、飼育用具自体の手入れも必要なので。2章でも書きましたが、砂利などの飼育用具は採用する利点もありますが、汚れの原因にもなります。
・排水を楽にする
⇒飼育ケース内の汚れた水を外に出す作業も意外と大変。例えば、プラ舟を使用すればそこの蓋を外すだけで楽に排水できます。蓋より小さいものは一緒に流れてしまう欠点や底から排水しても問題ない場所でも飼育が必要になりますが。
もしベランダの排水溝に流すなら糞などの固形物は最初に取り除きましょう。また、汚れすぎている水を流すこともNG。
・給水を楽にする
⇒きれいな水を飼育ケース内に入れる必要があります。水は意外と重いものです。ホースなどを使えば簡単に給水可能になります。
ちなみに、糞や食べカスをその都度排除することで、少しはキレイな水を維持しやすくなりますよ。
詳しくはこちらで⇒楽なカメの水換えのコツを紹介!【排水・給水・掃除を簡単に】
6章 餌
次に、餌にについて。
カメちゃんの飼育には当たり前ですが、ご飯が必要
・餌の種類
・餌を与える頻度
・餌の量
各項目について紹介していきますね。
餌の種類
ほとんどの水棲ガメは雑食。
野菜、果物、鶏肉、魚、エビなどなんでも食べます。
もちろん、上記のような餌を毎日与えることも良いと思います。
しかし、上記のような餌を毎日与えて、カメちゃんの健康管理を行うことは少し難しいでしょう。
僕の場合は、「市販されている配合飼料」「おやつの乾燥エビ」「にぼし」を与えて育ててきました。
まず、市販されているカメ専用の配合飼料には、必要な栄養素が詰まっています。
20年間配合飼料を与えていますが、飽きる様子もなく飛びつくように食べています。
餌は基本的に配合飼料を中心に与えています。
そして、少しのアクセントのために、市販の乾燥エビや煮干しを与えています。
カメちゃんによっても好みは変わると思うので、色んな餌を与えてみてください。
ただし、トゲのあるような餌は控えてくださいね。
例えば、甲殻類だとか。
餌を与える頻度
カメちゃんに餌を与える頻度は1日に1回が望ましいとされています。
・カメさんは意外にも低燃費なため
・餌の与え過ぎは肥満になるため
・餌の与え過ぎは飼育ケースの水を汚すことになるため
まあ食べる姿がかわいい気持ちはわかるので、
おやつに乾燥エビを与えちゃったりしていますが笑
ただし、子亀の場合は1日に2,3回与えることもオススメします。
子亀は1回に食べきれる量が少ないですが、栄養をたくさん欲します。
そのため、子ガメの場合は1日に2,3回餌を与えることを推奨します。
最低でも週6以上は餌を与えてくださいね。
子ガメの場合は、週7で餌を与えることを強くオススメします!
前述しましたが、栄養をたくさん欲しているので。
餌の量
1回の餌の量は食べきれる手前くらいまで与えてください。
ちなみに、与える餌の量は覚えておいた方がいいですよ。
カメちゃんも生き物。
餌の食べる量で健康状態がわかります。
・病気
・悪い飼育環境
・水温の低下
カメちゃんの餌を食べない要因はだいたい上記3つ。
カメちゃんの異常事態に気付くためにも、餌の量は覚えておくことを推奨します。
詳しくはこちらで⇒カメの餌をあげる頻度って?量は?何あげる?【17年間の飼育経験から紹介】
7章 冬の飼育
次に、冬の飼育について。
変温動物であるカメは自然界では冬は体温が下がり、まともに動くことができなくなります。
そのため、なるべくエネルギーを使用しないようにジッと動かずにいます。
これを冬眠と言います。
冬のカメさんの飼育は2つの選択を取ることが可能。
・冬眠させる
・飼育ケース内の温度を上げて冬眠させないようにする
メリット/デメリットを比較して、選択する必要があります。
ただ、以下の特徴を持つカメさんは冬眠を乗り切ることができない可能性があるため、冬眠は推奨しません。
・元々熱帯に生息している
・生後2年以内の子カメ
・家に迎えて間もないカメ
・歳をとって弱っているカメ
・健康状態が悪いカメ
・夏から秋にしっかり餌を食べなかったカメ
引用: カメの飼い方がよくわかる本
冬の飼育方法について、もう少し詳しく説明しますね。
冬眠
まずは、冬眠について説明していきます。
冬眠の利点・欠点
まず、カメさんを冬眠させるメリット・デメリットを整理させてください
【利点】
・ヒーターの管理が必要ない
⇒この後、紹介しますが冬に冬眠させない場合は、水中ヒーターで水温を24℃~28℃に調節する必要があります。
こういった水温と気温の調整が冬眠の場合不必要になります。もちろん、起こさないような環境整備は必要ですが、水温管理よりは楽だと思われます。
・自然と同じ環境で飼育することができる
⇒自然界の水棲ガメのほとんどは冬眠をします。そのため、自然界と同様の過ごし方をさせてあげることくらい。少し健康そう。また、冬眠でエネルギーを使わない分、寿命も延びるようですよ。
【欠点】
・1年中元気なカメと会えない
⇒残念がら、1年中カメさんと会うことはできません。冬眠中はあまり起こさないようにしなければならないので。
・冬眠中のケアが必要
⇒冬眠は状態によっては死ぬ可能生があります。そのため、定期的に様子を確認する必要があります。冬眠させると、少し心配になりますよね。
冬眠の流れ
次に、僕のカメちゃんの冬眠の流れを説明します。
1.11月頃から冬眠の準備を行う
⇒最高気温が20℃以下になってきた頃に冬眠の準備を行います。このころになってくると食べる餌の量が減ってくると思います。この段階では餌の量を少しずつ減らす程度。
2.12月頃から冬眠開始
⇒餌をまったく食べなくなる頃には、屋外飼育⇒冬眠用の飼育環境に切り替えます。
3.3中旬頃から冬眠明けの準備を行う
⇒この頃になってくると気温も上がり、カメさんも自然と行動し始めるので飼育ケースを明るい場所に移動させます。
4.4月頃から普通の環境に戻す
⇒あとは餌を食べるようになるのを待つのみ。だいたい5月くらいまで僕の飼っているカメさんが餌を食べないですね。
冬眠中の環境
また、冬眠時の環境について説明します。
冬眠中に亀ちゃんがしっかりと休めないと無駄にエネルギーを使ってしまい、弱ってしまう可能生があります。
・水を深めに入れる
⇒水の中で冬眠させるため。基本的に溺れることはないです。
・水槽を狭くする
⇒飼育ケースが広いと動き回れてしまい、カメさんが落ち着きません。このとき、透明の飼育ケースは光を通しやすいためNG
・陸地を入れておく
⇒水は深く入れますが、万が一溺れてしまうことがあるといけないので、呼吸ができるくらいの陸地を入れておきます
・フタをする
⇒光が入らないようにするため
・明るくない場所で冬眠させる
⇒基本的には暗いところで冬眠させましょう。
・うるさくならないような場所で冬眠させる
⇒カメさんが起きないような場所で冬眠させましょう。僕は意外とうるさくならない玄関に冬眠用の飼育ケースを設置しています。
・定期的にカメさんの様子を確認する
⇒カメさんが冬眠中に体調を悪くする可能生があるため、定期的に様子を確認しましょう。触って反応があるかどうかでOK。頻繁に触ることはNGですが、多少なら問題ないです。冬眠と言っても寝続けているわけではありません。
飼育ケース内の温度を上げて冬眠させないようにする
次に、冬眠させない飼育方法についてもまとめたいと思います。
ただ、申し訳ありませんが、僕自身冬眠させないカメさんの飼育を行ったことがないです。
そのため、書籍(引用:カメの飼い方がよくわかる本)を基に作成しています
冬眠させない飼育に関しては、冬眠させるメリット・デメリットをひっくり返したものと考えてください。
それでは、冬眠させない飼育のポイントについてまとめます。
・屋内飼育
⇒当たり前ですが、原則屋内で飼育。
・水温を24度~28度に保つ
⇒飼育ケース内の水温が下がることで、カメさんの活動が鈍くなります。そんな中で明るい環境で育ててしまうとエネルギーを使いすぎて弱ってしまいます。そのため、冬眠をさせないなら水中ヒーターを使用して温度を24度~28に保つ必要があります。
また以下の注意点があります。
・水中ヒーターを停止させない
・プラスチック製の飼育ケースでは水中ヒーターを使用しない(溶ける可能生がある)
・水中ヒーターは水の外に出さない(火事になる可能生がある)
・水中ヒーターにはヒーターカバーをつける(カメさんが火傷防止)
・日光浴をさせる
⇒外で元気に日光浴させることができないため、紫外線ライトが必須。
外気温を上げるためのバスキングライトと組み合わせたタイプのものがあるためオススメ。
なるべく紫外線量が高いものを推奨します。(4章で説明した限りです)
・周辺温度も上げる
⇒水中ヒータでは日光浴中に冷えてしまいます。そのため、暖房を常時つけておくか、バスキングライトを使用するなどの工夫が必要。
8章 病気
次に、病気について。
僕自身カメさんがまだ大きな病気にかかったことがないため、詳細は書けませんが、書籍を基に書いていきます。
健康チェックポイント
まず、カメさんに以下の症状が発生したら、体調を崩していると判断しましょう。
・甲羅が柔らかくなっている
・目が腫れている
・目の周りが白っぽくなっている
・鼻水がでている
・ヒューヒューと口から変な音がしていないか
・口が開いたままになっていないか
・皮膚が出血したり、ただれていないか
・爪やクチバシが伸びすぎていないか
このような症状が発生したときには、カメさんを28度程度で温めて飼育環境を改善してあげましょう。
それでも、変化がないなら動物病院に連れて行くことをオススメします。
かかりやすい病気
・熱中症
⇒日光浴中に水分を取れない、日陰がないときに起こりやすい症状です。夏の暑い日の場合、2時間以上カメさんが日陰や水の中に入れずにいると、熱中症になります。最悪の場合死にます
・ビタミン欠乏症
⇒日光浴不足で起こる症状。餌を食べさせ、日光浴をさせることで改善します。症状は目の周りが白っぽくなるなど。
病気と思われるとき
病気を思わしい症状がある場合、以下の対応を僕は推奨します。
・傷や甲羅の損傷の場合
⇒動物病院に連れて行くことをオススメします。素人の対応では、悪化させてしまう可能生もあります。
・カメさんの体調が悪そうな場合
⇒カメさんを28度程度に温めて、飼育環境を改善します。2,3日経っても症状が改善されないときは動物病院に連れて行きましょう。
・カメさんがぐったりして動かない場合
⇒すぐに動物病院に連れて行きましょう。僕らではどうしようもできません。
このように、基本的には動物病院に連れて行く必要があるため、身近な動物病院を予め効いておきましょう。
ペットショップの人が詳しく買ったりするので、聞いてみてください。
9章 困りごと集
次に、20年間のカメさんの飼育で困った内容についてまとめていきたいと思います。
・カメは暴れていて困っている
・カメの飼育ケースが臭い
・カメさんがなつかない
・カメを喜ばせたい
・旅行中はどうする?
・過去の失敗事例集
それぞれ簡潔に説明していきますね。
困り事① 亀が暴れていて困る
一時期、早朝5時頃にカメさんが暴れ出して、僕自身強制的に早起きになっていまい、困っていました。
今では、解決したのでそのとき行った行動をまとめておきます。
①餌をあげる
⇒お腹が空いているだけかもしれません。ただし、何度餌をあげても改善しない場合は次の行動を試してみてください。
②飼育環境を広くする
⇒飼育環境が狭くなっている可能生があります。亀ちゃんの甲羅の6倍以上が最低でも欲しいです。少なくとも僕の飼っているカメさんは落ち着いています。
③水を深くする
⇒水かさが浅いことで、カメさんが泳げずにストレスが溜まるようです。甲羅の高さの2倍以上の水かさは欲しいです。
④日光浴を昼間にしっかりさせる
⇒日光浴不足でストレスが溜まっている可能生があります。紫外線量の弱い紫外線ライトやガラス越しの日光浴のときには日光浴不足になっている可能生があります。外でしっかりと日光浴をさせてあげるなどしてあげましょう
⑤夜はしっかり寝かせてあげる
⇒夜にしっかり寝れずにストレスが溜まっている可能生があります。夜は飼育ケースの周りに光が入らないようにして、うるさくならないようにしてください。
⑥屋外飼育に切り替える
⇒屋外飼育に切り替えることで、自然に日光浴ができるようになります。
⑦歩かせて疲れさせる
⇒飼育ケースの中で運動できずにストレスになってる可能生があります。歩かせてストレス発散&疲れさせてあげましょう。
カメさんが暴れることについての詳しくはこちらで⇒カメが暴れるときに有効だった対策7選!【実体験より紹介】
困り事② カメの飼育ケースが臭い
亀に飼育ケースが臭いと色々困りますよね。
僕自身、飼育の臭さに悩んだときに、良さそうだった行動についてまとめますね。
①水換えを楽にできるシステムを作る
⇒臭いの原因はカメさん自体ではなく、糞や餌の食べカス。その原因を取っ払うためには水換えが1番。そのためにも水換えを楽にする仕組み作りが重要。
②屋外飼育に切り替える
⇒排水が楽になるので、水換えが捗りますよ。カメの臭いがあまりにも強烈だとご近所さんのご迷惑になる可能性があるので必ず、定期的に水換えをする必要がある
③飼育ケースの水の量を増やす
⇒飼育ケースの水の量を増やすことで、糞や食べカスの臭いを薄めることができます。
④餌を配合飼料にする
⇒レプトミンなどの配合飼料は臭いを抑える作用があるようです。
⑤水質浄化の製品を使う
⇒「ジェックス カメ元気 ニオイ・雑菌をおさえる水」のような商品があります。気休め程度ですが。
詳しくはこちらで⇒カメの臭い対策を5つ紹介!【実体験】
困り事③ カメさんがなつかない
基本的に、カメはなつかない生き物。
ただ、それでも亀の接し方が適切だとなつくようです。
人になつくの定義は、こんな感じですよね。
・飼い主を判別できる
・放し飼いにしたら、自然と寄ってくる
・指を近づけても怖がらない
僕の飼っているカメさんの場合、
僕のことを認識できているようですし、近づくと寄ってはきます。
でも、だいたいすぐ寄ってくるときはお腹が空いているときなんですね笑 餌目的でしょう。
なつかせたい上で、やってはいけないことをまとめます
・餌を1粒1粒丁寧にあげていない
・高頻度でカメさんと目を合わせない
・散歩をさせない
このような飼い方をしていては、なかなかなつかないでしょう。
詳しくはこちらで⇒カメは飼い主になつくのか?【愛情のある飼い方が必要だよ】
困り事④ カメを喜ばせたい
飼っている以上、カメさんを喜ばせたいですよね。
カメを喜ばせたいときの行動についてまとめたいと思います。
①餌をあげる
⇒ご飯を食べることでカメさんは喜びます。ただし、食べ過ぎは肥満になるので注意
②広い場所で泳がせる
⇒カメさんは泳ぐことが好き。例えば、風呂場で泳がせるだけでもストレス発散になります。
③外で日光浴をさせる
⇒カメさんは日光浴が大好き。太陽光による日光浴はカメさんも積極的に陸地に上がるため、喜びますよ~。
④水をきれいにする
⇒カメさんの飲み水は飼育ケース内の水。この水がきれいなだけでカメさんは喜びます。
⑤水を適温にする
⇒カメさんは変温動物なため、水温がある程度ないと元気に活動できません。季節的に冬なら大人しく冬眠させることを水晶しますが、暑すぎ、寒すぎがカメさんにとってストレスになりますよ。
カメさんを喜ばすことについての詳しくはこちらで⇒カメが喜ぶ行動5選!【17年間の飼育経験】
困り事⑤ 旅行中のカメさん
旅行中にカメさんをどうしておくかについても一時期悩みました。
ペットショップの人に相談したときの対応を書きます。
・信頼できる人に預ける
⇒無難。餌やりや水換えは大変かもしれないですが、頼めるなら頼みましょう
・ペットショップの人に預ける
⇒ペットショップによりますが、ペットショップに預けることも可能、まあ、無理な場合もありますので、一旦聞いてみてください。
・放置
⇒亀ちゃんは1週間くらいは餌をあげないでも生きていけます。また、餌がないので水が汚れもないです
ただし、子ガメの場合は1週間は厳しいです。2,3日が限界でしょう。
困り事⑥ 過去の失敗事例集
最後に、僕自身のカメさんの飼育での失敗経験をシェアしたいと思います。
①日光浴のさせ方が下手だった
⇒室内飼育で、カメさんの日光浴が不足してしまいました。
②水換えの頻度が週に1回
⇒水換えの頻度は週1は短いようです。できれば3日に1回は水換えしたいところです。
③砂利石を過信しすぎた
⇒砂利のろ過効果。亀さんの過ごしやすさを考えて、砂利石は汚れを生むだけで効果があまりありませんでした。
④餌を食べる様子を確認していなかった
⇒一時期忙しかった時期に、餌だけあげてその食べる様子を確認していなかったです。そして、カメさんがほとんど餌を食べていないことに気付けませんでした。水質改善、日光浴をよくさせるなどして食欲が回復しました。飼い主失格です。
⑤飼育ケースが狭すぎた
⇒一時期亀の甲羅の5倍程度の狭い飼育ケースで飼育していました。そのとき、結構出たいアピールをしていたんですね。その後飼育ケースを大きなものに切り替えると、出たいアピールはなくなりました。
⑥水の量が少ない
⇒水の量が減ることで、亀の飼育ケース内の水の汚れが目立つ・泳ぎづらくストレスになるなどカメさんにとって過ごしづらくなります。甲羅の高さの2倍程度は水の量を準備する必要がありました。
⑦水換えに時間をかけている
⇒水換えに時間をかけると、水換えが面倒になり、頻度が減ってしまいます。
⑧無理に屋内で飼おうとした
⇒大きいカメさんは無理に屋内飼育にこだわる必要はありません。夜の部屋の明かりがカメのストレスになる、日光浴がうまくできない、水槽を大きくすることが困難などの不利益になりました。
10章 まとめ
カメさんの飼育方法についてまとめました。
主に、水棲ガメについてまとめています。
僕自身、20年間以上カメさんを飼っていて、大好き。
カメさんの飼育は簡単なようで、難しいです。
一緒に頑張って、飼育しましょう!
本記事の内容は、僕自身の気付きを基にアップデートしていこうと思います。
もしよかったら参考にしてみてください。