カメさんを屋外で飼育するときの注意点について。
①水換えを週に2回はすること
②楽な水換えの方法を考えておくこと
③毎日カメの様子を確認すること
④雨による増水対策をすること
⑤熱中症対策をすること
⑥脱走しない環境をつくること
⑦冬の時期の対処を考えておく
こんなテーマについて話す。
カメさんは言葉を話すことはできない。
そのため、僕の知識と経験が100%正しいとは言えない。
ただ、色々失敗をして現在でも健康なカメを飼ってきた経験は皆さんの役に立つと思います。
カメさんを屋外で飼育したいと思う人はよかったら読んでみてください。
自己紹介
ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)を20年間飼育しています。
これまで様々な飼い方を試してきました。
カメさんも健康で活発に活動しています
カメの屋外飼育の注意点
ではさっそく、
僕の知識と経験を基にカメさんの屋外飼育の注意点について話す。
①水換えを週に2回はすること
②楽な水換えの方法を考えておくこと
③毎日カメの様子を確認すること
④雨による増水対策をすること
⑤熱中症対策をすること
⑥脱走しない環境をつくること
⑦冬の時期の対処を考えておくこと
この7つの注意点を押さえておけば、屋外飼育で困ることはないはず。
それぞれ、簡単に説明します。
注意点① 水換えを週に2回はすること
1つ目の屋外飼育の注意点は、水換えを週に2回はすること。
このような理由がある。
・屋外は水が汚れやすいから
・臭いがご近所にもれる
間違いなく、屋内飼育より屋外飼育の方が水が汚くなるスピードが早い。
外は土埃など汚れる要素が増えるので。
そして、カメさんの飲み水はその汚い水。
つまり、
「汚い環境で飼育=カメさんの健康に悪い」ということになる。
また、その汚い水の臭いがご近所にもれることはもう最悪。
めちゃくちゃ悪く言うと公害。
そのためにも、高頻度の水換えは必須。
週に2回の水換えの基準はあくまで目安かな。
水が汚れてきたら、「水換え対応」「糞や食べカスを取り除くこと」などの何かしらの対処をするべき。
注意点② 楽な水換えの方法を考えておくこと
2つ目の屋外飼育の注意点は、楽な水換えの方法を考えておくこと。
このような理由がある。
・水換えが大変だと水換えの頻度が減るから
・屋外飼育の水換えは大変だから
まず、水換えに手間がかかると面倒になって、水換えの頻度を自然と減らしてしまうでしょう。
人間は面倒くさいことはなかなかやる気にならない生き物。
そのためにも、水換えのハードルは低ければ低いほど良い。
・排水
・給水
・飼育ケース、陸地の掃除
水換えのコツは、この3つの手順をいかに簡単にするか。
外での排水が困難なら基本的には屋外飼育はオススメできない。
水換えがそこそこ大変になってしまうので、、
僕は色々な家に住んできましたが、だいたいベランダで排水していた。
(汚すぎる水や糞混じりの水を捨てるのはおそらくNGだけどね、、)
もし、外での排水OKなら下記のような飼育ケースがオススメ。
僕も使っていますが、排水と給水がとても楽。
なんと言っても底のフタを外すだけで水が勝手にでてくる。
また、ホースを固定用の穴もあり、飼育ケース自体も軽い!
アマゾンで「トンボ 角 タライ ジャンボ 栓付」と検索してみてください。
下記の記事で、この「プラ舟」が飼育ケースに適してることを詳しく紹介しています。
ぜひ読んでみてください。
水換えを簡単にできる仕組み作りはしっかりとするべき。
(水換えのコツについてはこちらの記事で詳しく→楽なカメの水換えのコツを紹介!【排水・給水・掃除を簡単に】)
注意点③ 毎日カメの様子を確認すること
3つ目の屋外飼育の注意点は、毎日カメの様子を確認すること。
このような理由がある。
・外に飼育ケースがあると、細かい確認をつい忘れがちになるから
・カメが病気になったときに気付かないから
毎日餌をあげる行為を忘れる方はいないと思う。
ただ、
カメが暴れてる・元気がない・鼻からピーピー音がしているなど、
餌をあげること以外にも注目することはたくさんある。
カメさんは普通に病気になってしまう生き物。
人間と同じようにお腹を壊すし、風邪を引く。
だからこそ、こまめなチェックは必須。
屋外飼育は屋外である以上、部屋の中とは少し離れた生活になりがちかもしれませんが、
餌以外にも毎日カメさんの様子を確認することは絶対!
注意点④ 雨による増水対策をすること
4つ目の注意点は、雨による飼育ケース内の増水です。
・息つぎが大変になる
・陸地に上がりづらくなる
・飼育ケースが水圧に耐えられなくなる
過度な増水によって、カメさんはこのような弊害を受けることになる。
水棲ガメは水中でも長く生活することができますが、空気中の呼吸も必要。
なので、
水かさが深すぎると水面まであがることが大変になってしまうので、カメさんが変に疲れてしまう。
また、増水によって水圧が上がり、飼育ケースを壊してしまう可能性もある。
以下のような防水対策は絶対必要。
・屋根のある場所で飼う
・飼育ケースの上の方に穴を空ける
僕の場合は、屋根のある場所で飼育することで雨による増水対策をしている。
注意点⑤ 熱中症対策をすること
5つ目の屋外飼育の注意点は、熱中症にならないような工夫が必要という点。
屋外飼育では以下のような理由から、カメさんが熱中症になる危険性が上がる。
・直射日光は水温をかなり上げるから
・水温が高いことで体温調整ができなくなるから
屋外の飼育ケースの水に直射日光が当たり続けると、水温がかなり上がってしまう。
結果、変温動物のカメさんの体温も上がってしまいます。
最悪の場合、カメさんが熱中症になってしまう、、
熱中症を防ぐためには、日陰を作ることが重要。
水面の半分くらいを蓋などで覆うことで、水温は意外と高くならないよ。
今はビニールシートを屋根代わりに使用している。
注意点⑥ 脱走しない環境をつくること
6つ目の屋外飼育の注意点は脱走しないような工夫が必要ということ。
屋外飼育は脱走が怖いですよね。
「脱走してもすぐに見つかればいいじゃん」の考えは危険。
脱走するときや脱走した先で、
怪我をしたり、熱中症になったりするので、脱走には危険はたくさんあるんですよねー
飼育ケースにネットをかぶせる・柵で飼育ケースを囲うなどの工夫をしましょう。
僕の場合は、ケージを使って飼育ケースを覆うようにすることでカメさんの脱走対策をしている。
ただ、そもそも脱走させないような飼育方法も重要だったりします。脱走対策に関してはこちらの記事をどうぞ。→カメが脱走しないようにするのは簡単!?【17年間の経験談】
注意点⑦ 冬の飼育方法を検討しておくこと
7つ目の屋外飼育の注意点は、冬の時期の対処を考えておくこと。
冬のカメの飼育方法は以下2点。
・冬眠
・ヒーターなどを使って屋内飼育
冬の時期はこのように冬眠させるかヒーターなどで水温を保ちながらの飼育になると思う。
屋外飼育の場合、ヒーターなどを使うのは困難、、
僕は冬の間は基本屋内で冬眠させています。
大きいカメさんなら、外での冬眠も大丈夫らしいが、
僕の場合は念のため、室内で冬眠させている。
屋外飼育なら、冬の時期の処置もしっかり考慮するべき。
ちなみに、子ガメの場合はまだ体も弱いので、冬の外での飼育は絶対やめた方がいいですよ。
カメさんの冬の飼育方法についての詳しくはこちらの記事で→カメの冬眠の準備とやり方の実例を紹介!【毎年冬眠させてます】
カメの屋外飼育の利点
ここまで、カメの屋外飼育の注意点について書きました。
続いて、カメの屋外飼育の利点を紹介しますね。
①水換えが楽
②大きな飼育ケースを利用できる
③日光浴をしっかりさせることができる
④カメの生活音に悩まされることはない
⑤カメにいつでも会うことができる
それぞれ簡単に説明させてください。
利点① 水換えが楽
まず水換えが楽。
・外で排水が可能
・ホースなどで給水が可能
屋外飼育の場合、上記のことができれば水換えがかなり楽。
僕の場合、注意点②で紹介した飼育ケースを利用することで、
飼育ケースの底の底の蓋を空けて排水、スポンジで軽く洗う、ホースで給水で楽に水換えができている。
(詳しくはこちらの記事で→水換えのコツについて→楽なカメの水換えのコツを紹介!【排水・給水・掃除を簡単に】)
屋外飼育は環境と工夫次第で、屋内飼育よりも水換えが簡単になる。
利点② 大きな飼育ケースを利用できる
2つ目の屋外飼育の利点は、大きな飼育ケースを利用できること。
家の大きさにもよるが、屋内に大きな飼育ケースを設置することは大変。
(少なくとも僕のワンルームの部屋では厳しい)
屋外ならある程度、大きな飼育ケースを置くことができるよ
水棲ガメの場合、泳ぐことが好きなので大きな飼育ケースの方が間違いなく良い。
狭い飼育ケースでは、ストレスがたまって暴れることも多々ありますよ。
そのへんの話は下記の記事で詳しく紹介しています。
よかったら読んでみてください。
カメの飼育ケースを大きくできることは、かなりの利点だと思っている。
利点③ 日光浴をしっかりさせることができる
3つ目の屋外飼育の利点は、日光浴をしっかりさせることができる点。
・紫外線ライトは紫外線量が弱い
・ガラス越しの紫外線量が弱い
このような理由から、室内飼育の日光浴は少し難しい。
屋外飼育なら紫外線ライトを使わなくても日光浴をさせることができる。
自然界と同様に暑くなったら、水中に潜るので日陰を作れば熱中症にも基本的にならない。
僕の飼っているカメさんは室内飼育のときに、日光浴不足で1度体調を崩している。
(その節はカメさんに本当に申し訳ないことをしました、、)
そうならないためにもしっかりとした日光浴が必要だと思っている。
そのときの経験や僕の知識を紹介しています。
よかったら合わせて読んでみてください。
カメの日光浴の時間は?ライトでいいの?【ダメな日光浴を例に解説】
日光浴を自然界と同様にしっかりできるのも屋外飼育の利点です。
利点④ カメの生活音に悩まされることはない
4つ目の屋外飼育の利点は、カメの生活音に悩まされることはないこと。
・僕たちの生活音で、カメさんも夜も起きてゴトゴトしてしまう
・カメの泳ぐ音で朝に起こされる
水棲ガメは泳ぐ生き物。
そのため、泳ぐ音で朝起こされたり、夜に起こされることはあるある。
しかも、逆に僕たちの生活音でカメが起きてしまうことも、カメにとっては迷惑。
屋外飼育ではカメの生活音は気にならないので楽ですよ。
また、カメさんも夜はこちらの音や光の影響を受けないので、落ち着いて眠ることができます。
1つ注意が必要。
カメが暴れてるときは何かしらのサインなので、屋外飼育でも屋内飼育でもしっかり対応する必要がありますよ!
利点⑤ カメにいつでも会うことができる
5つ目の屋外飼育の利点は、カメにいつでも会うことができること。
利点というより、
カメと会うという点において、屋外飼育も屋内飼育もそこまで変わらないということ。
屋外飼育であっても僕の場合は、
窓際で飼育しているので普通にカメの様子を確認できます。
しかも窓を開けて近くによると普通に近づいたりこっちを見てくれます。
(僕を見ると餌がもらえると思っているだけかも笑)
屋外飼育ってカメさんとの距離が離れると思われがちですが、実態はそんなことありません。
カメの屋外飼育の欠点
最後にカメの屋外飼育の欠点を紹介する。
①心配になる
②子カメだと体温調整ができないかも
個人的にはカメさんの屋外飼育には、このような欠点があると思ってて。
それぞれを簡単に説明しますね。
欠点① 心配になる
最大の欠点は心配になること。
どんなに脱走対策をしても、外敵対策をしても、日陰を作っても、
出かけると、カメさんの安否が少し心配になりますね。
まあここはしょうがないので屋外飼育をするなら割り切るしかないと思います。
安全対策だけはしっかりと!
欠点② 子ガメだと体温調整ができないかも
また、子ガメだと体温調整ができない可能性がある。
ある程度成長すると日光浴をして暑くなったら水の中に潜ります。
しかし、子ガメの場合体力不足で水の中に潜る前に熱中症になる可能性がある。
そのため、子ガメの場合は屋外飼育はオススメできない。
僕も飼っているカメさんが5歳くらいまではずっと屋内飼育でした。
子ガメはまだ自分の体を守りきれるだけの力がないので、要注意!
まとめ
この記事では僕の経験と勉強した知識を基に、カメさんの屋外飼育について紹介しました。
①水換えを週に2回はすること
②楽な水換えの方法を考えておくこと
③毎日カメの様子を確認すること
④雨による増水対策をすること
⑤熱中症対策をすること
⑥脱走しない環境をつくること
⑦冬の時期の対処を考えておく
カメさんの屋外飼育を検討するときに、この記事が役に立てば嬉しい。
以上。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
下記の記事では、僕のカメさんの飼育方法をまとめています。
よかったら読んでみてください。