「屋外飼育でカメを飼うのって実際どうなの?」
「カメさんの屋外飼育は危険?」
このような、屋外でカメを飼育することについて知りたい方のための記事を書きました。
どうも、ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)を20年間飼い続けている一般男性のぴろです。
僕のカメさんの飼育事情について少し話させてください。
これまで屋内飼育と屋外飼育は交互に繰り返して、どちらもそこそこの経験があります。
現在は色々な点を考慮して、屋外でカメさんを飼っています。
屋外飼育と屋内飼育の両方を経験してわかりましたけど、屋外飼育はかなり楽。
ただ、その代わり色々注意点があります。
この記事では、僕の経験を基にカメさんの屋外飼育するときの注意点ついて紹介していきます。
具体的には下記7点について紹介しています。
①水換えを週に2回はすること
②楽な水換えの方法を考えておくこと
③毎日カメの様子を確認すること
④雨による増水対策をすること
⑤熱中症対策をすること
⑥脱走しない環境をつくること
⑦冬の時期の対処を考えておく
カメさんは言葉を話すことはできません。
そのため、僕の知識と経験が100%正しいとは言えません。
ただ、色々失敗をして現在でも健康なカメを飼ってきた経験は皆さんの役に立つと思います。
よかったら読み進めてみてください。
自己紹介
ミドリガメを20年間飼育しています。
これまで様々な飼い方を試してきました。
カメさんも健康で活発に活動しています
カメの屋外飼育の注意点

さっそく、
僕の知識と経験を基にカメさんの屋外飼育の注意点について紹介しますね。
①水換えを週に2回はすること
②楽な水換えの方法を考えておくこと
③毎日カメの様子を確認すること
④雨による増水対策をすること
⑤熱中症対策をすること
⑥脱走しない環境をつくること
⑦冬の時期の対処を考えておくこと
この7つの注意点を押さえておけば、屋外飼育で困ることはないですよ。
それぞれ、簡単に説明します。
注意点① 水換えを週に2回はすること
1つ目の屋外飼育の注意点は、水換えを週に2回はすること。
このような理由があります。
・屋外は水が汚れやすいから
・臭いがご近所にもれる
間違いなく、屋内飼育より屋外飼育の方が水が汚くなるスピードが早いです。
外は土埃など汚れる要素が増えるので。
そして、カメさんの飲み水はその汚い水。
つまり、
「汚い環境で飼育=カメさんの健康に悪い」ということになります。
また、その汚い水の臭いがご近所にもれることはもう最悪。
めちゃくちゃ悪く言うと公害。
そのためにも、高頻度の水換えは必須。
週に2回の水換えの基準はあくまで目安です。
水が汚れてきたら、「水換え対応」「糞や食べカスを取り除くこと」などの何かしらの対処をするべき。
注意点② 楽な水換えの方法を考えておくこと

2つ目の屋外飼育の注意点は、楽な水換えの方法を考えておくこと。
このような理由があります。
・水換えが大変だと水換えの頻度が減るから
・屋外飼育の水換えは大変だから
まず、水換えが大変だと面倒くさくなり、水換えの頻度を自然と減らしてしまうでしょう。
人間は面倒くさいことはなかなかやる気にならない生き物。
そのためにも、水換えのハードルは低ければ低いほど良いですよ。
・排水
・給水
・飼育ケース、陸地の掃除
水換えのコツは、この3つの手順をいかに簡単にするか。
外での排水が困難なら基本的には屋外飼育はオススメできないです。
水換えがそこそこ大変になってしまうので、、
僕は色々な家に住んできましたが、だいたいベランダで排水していました。
(おそらく汚すぎる水や糞混じりの水を捨てるのはNGですが、、)
もし、外での排水OKなら下記のような飼育ケースがオススメですよ。

僕も使っていますが、排水と給水がとても楽です!
なんと言っても底のフタを外すだけで水が勝手にでていきます。また、ホースを固定用の穴もあり、飼育ケース自体も軽いです。
(水換えのコツについて→楽なカメの水換えのコツを紹介!【排水・給水・掃除を簡単に】)
アマゾンで「トンボ 角 タライ ジャンボ 栓付」と検索してみてください。
下記の記事で、この「プラ舟」が飼育ケースに適してることを詳しく紹介しています。
ぜひ読んでみてください。
水換えを簡単にできる仕組み作りはしっかりとするべき。
注意点③ 毎日カメの様子を確認すること
3つ目の屋外飼育の注意点は、毎日カメの様子を確認すること。
このような理由があります。
・外に飼育ケースがあると、細かい確認をつい忘れがちになるから
・カメが病気になったときに気付かないから
毎日餌をあげる行為を忘れる方はいないと思います。
#そんな人はいないと思いたい
ただ、
カメが暴れてる・元気がない・鼻からピーピー音がしているなど、
餌をあげること以外にも注目することはたくさんあります。
カメさんは普通に病気になってしまう生き物ですよ。
人間と同じようにお腹を壊すし、風邪を引く。
だからこそ、こまめなチェックは必須。
屋外飼育は屋外である以上、部屋の中とは少し離れた生活になりがちかもしれませんが、
餌以外にも毎日カメさんの様子を確認することは絶対ですよ!
注意点④ 雨による増水対策をすること

4つ目の注意点は、雨による飼育ケース内の増水です。
・息つぎが大変になる
・陸地に上がりづらくなる
・飼育ケースが水圧に耐えられなくなる
過度な増水によって、カメさんはこのような弊害を受けます。
水棲ガメは水中でも長く生活することができますが、空気中の呼吸も必要。
なので、
水かさが深すぎると水面まであがることが大変になってしまうので、カメさんが変に疲れてしまいます。
また、増水によって、水圧が上がり、飼育ケースを壊してしまう可能性もあります。
以下のような防水対策は絶対必要です。
・屋根のある場所で飼う
・飼育ケースの上の方に穴を空ける
僕の場合は、屋根のある場所で飼育することで雨による増水対策をしています。
注意点⑤ 熱中症対策をすること

5つ目の屋外飼育の注意点は、熱中症にならないような工夫が必要という点です。
屋外飼育では以下のような理由から、カメさんが熱中症になる危険性が上がります。
・直射日光は水温をかなり上げるから
・水温が高いことで体温調整ができなくなるから
屋外の飼育ケースの水に直射日光が当たり続けると、水温がかなり上がってしまいます。
結果、変温動物のカメさんの体温も上がってしまいます。
最悪の場合、カメさんが熱中症になる可能性があります。
熱中症を防ぐためには、日陰を作ることが重要。
水面の半分くらいを蓋などで覆うことで、水温は意外と高くならないです。
僕の場合、お風呂の蓋を利用して飼育ケースの上にかぶせています。
注意点⑥ 脱走しない環境をつくること

6つ目の屋外飼育の注意点は脱走しないような工夫が必要ということ。
屋外飼育は脱走が怖いですよね。
「脱走してもすぐに見つかればいいじゃん」の考えは危険です。
脱走するときや脱走した先で、
怪我をしたり、熱中症になったり、脱走には危険はたくさんあります。
飼育ケースにネットをかぶせる・柵で飼育ケースを囲うなどの工夫をしましょう。
僕の場合は、ネットを使って飼育ケースを覆うようにすることでカメの脱走対策をしています。
※ここ最近はネットは外しています。それでも脱走することはありません。詳しくは下記の記事にて
ただ、そもそも脱走させないような飼育方法も重要だったりします。脱走対策に関してはこちらの記事をどうぞ。→カメが脱走しないようにするのは簡単!?【17年間の経験談】
注意点⑦ 冬の飼育方法を検討しておくこと

7つ目の屋外飼育の注意点は、冬の時期の対処を考えておくことです。
冬のカメの飼育方法は以下2点。
・冬眠
・ヒーターなどを使って屋内飼育
冬の時期はこのように冬眠させるかヒーターなどで水温を保ちながらの飼育になると思います。
(カメさんは変温動物なので、気温の低い冬には何かしらの対策が必要です)
屋外飼育の場合、ヒーターなどを使うのは困難ですよね。
僕は冬の間は基本屋内で冬眠させています。
屋外飼育による冬眠は水温が下がりすぎて怖い。
大きいカメさんなら、外での冬眠も大丈夫らしいですが、
僕の場合は念のため、室内で冬眠させていますね。
屋外飼育なら、冬の時期の処置もしっかり考慮するべきです。
ちなみに、子ガメの場合はまだ体も弱いので、冬の外での飼育は絶対やめた方がいいですよ。
カメさんの冬の飼育方法についての詳しくはこちらの記事で→カメの冬眠の準備とやり方の実例を紹介!【毎年冬眠させてます】
カメの屋外飼育の利点
ここまで、カメの屋外飼育の注意点について書きました。
続いて、カメの屋外飼育の利点を紹介しますね。
①水換えが楽
②大きな飼育ケースを利用できる
③日光浴をしっかりさせることができる
④カメの生活音に悩まされることはない
⑤カメにいつでも会うことができる
どれも僕の経験談です。
簡単に説明してきますね。
利点① 水換えが楽
まず水換えが楽ですね。
・外で排水が可能
・ホースなどで給水が可能
屋外飼育の場合、上記のことができれば水換えがかなり楽です。
僕の場合、注意点②で紹介した飼育ケースを利用することで、
飼育ケースの底の底の蓋を空けて排水、スポンジで軽く洗う、ホースで給水で楽に水換えができています。
(詳しくはこちらの記事で→水換えのコツについて→楽なカメの水換えのコツを紹介!【排水・給水・掃除を簡単に】)
屋外飼育は環境と工夫次第で、屋内飼育よりも水換えが簡単になります。
利点② 大きな飼育ケースを利用できる

2つ目の屋外飼育の利点は、大きな飼育ケースを利用できることです。
家の大きさにもよりますが屋内に大きな飼育ケースを設置することは大変ですよね。
(少なくとも僕のワンルームの部屋では厳しい)
屋外ならある程度、大きな飼育ケースを置くことができます!
水棲ガメの場合、泳ぐことが好きなので大きな飼育ケースの方が間違いなく良いです。
狭い飼育ケースでは、ストレスがたまって暴れることも多々ありますよ。
そのへんの話は下記の記事で詳しく紹介しています。
よかったら読んでみてください。
カメの飼育ケースを大きくできることは、かなりの利点だと思います。
利点③ 日光浴をしっかりさせることができる
3つ目の屋外飼育の利点は、日光浴をしっかりさせることができる点です。
・紫外線ライトは紫外線量が弱い
・ガラス越しの紫外線量が弱い
このような理由から、室内飼育の日光浴は少し難しい。
屋外飼育なら紫外線ライトを使わなくても日光浴をさせることができます。
自然界と同様に暑くなったら、水中に潜るので日陰を作れば熱中症にも基本的になりません。
僕の飼っているカメさんは室内飼育のときに、日光浴不足で1度体調を崩しています。
(その節は本当に申し訳ない、、)
そうならないためにもしっかりとした日光浴が必要だと思います。
そのときの経験や僕の知識を紹介しています。
よかったら合わせて読んでみてください。
カメの日光浴の時間は?ライトでいいの?【ダメな日光浴を例に解説】
日光浴を自然界と同様にしっかりできるのも屋外飼育の利点です。
利点④ カメの生活音に悩まされることはない

4つ目の屋外飼育の利点は、カメの生活音に悩まされることはないことです。
・僕たちの生活音で、カメさんも夜も起きてゴトゴトしてしまう
・カメの泳ぐ音で朝に起こされる
このように水棲ガメは泳ぐ生き物です。
そのため、泳ぐ音で朝起こされたり、夜に起こされる可能性があります。
しかも、僕たちの生活音でカメが起きてしまうことも、カメにとっては迷惑。
屋外飼育ではカメの生活音は気にならないので楽ですよ。
また、カメさんも夜はこちらの音や光の影響を受けないので、落ち着いて眠ることができます。
1つ注意が必要。
カメが暴れてるときは何かしらのサインなので、屋外飼育でも屋内飼育でもしっかり対応する必要がありますよ!
利点⑤ カメにいつでも会うことができる
5つ目の屋外飼育の利点は、カメにいつでも会うことができること。
利点というより、
カメと会うという点において、屋外飼育も屋内飼育もそこまで変わらないということです。
屋外飼育であっても僕の場合は、
窓際で飼育しているので普通にカメの様子を確認できます。
しかも窓を開けて近くによると普通に近づいたりこっちを見てくれます。
(僕を見ると餌がもらえると思っているだけかも笑)
屋外飼育ってカメさんとの距離が離れると思われがちですが、実態はそんなことありません。
カメの屋外飼育の欠点

最後にカメの屋外飼育の欠点を紹介しますね。
①心配になる
③子カメだと体温調整ができないかも
僕の経験ではカメさんの屋外飼育には、このような欠点があると思います。
外での冬眠が厳しいかもという話は先ほどしたので、残りの2つを簡単に説明しますね。
欠点① 心配になる
最大の欠点は心配になることですね。
どんなに脱走対策をしても、外敵対策をしても、日陰を作っても
出かけると、カメさんの安否が少し心配になりますね。
まあここはしょうがないので屋外飼育をするなら割り切るしかないと思います。
安全対策だけはしっかりと!
欠点③ 子ガメだと体温調整ができないかも
また、子ガメだと体温調整ができない可能性があります。
ある程度成長すると日光浴をして暑くなったら水の中に潜ります。
しかし、子ガメの場合体力不足で水の中に潜る前に熱中症になる可能性があります。
そのため、子ガメの場合は屋外飼育はオススメできないです。
僕も飼っているカメさんが「5歳くらいまではずっと屋内飼育でした。
子ガメはまだ自分の体を守りきれるだけの力がないので、要注意!
まとめ
この記事では、僕の経験と勉強した知識を元にカメの屋外飼育について紹介しました。
子ガメ以外で且つベランダなどで排水可能なら屋外飼育はオススメです。
ただし、カメさんの屋外飼育には注意点が結構あるので、要確認ですよ!
カメさんの屋外飼育を検討するときに、この記事が役に立つと嬉しいです。
以上。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
下記の記事では、僕のカメさんの飼育方法をまとめています。
よかったら読んでみてください。