「大学院の研究って辛い?」
このような疑問を持つ方のための記事を書きました。
どうも、昨年度無事に修士課程を修了することができた一般男性のぴろ(@sato0000006)です。
多分、他の研究室と比べると、僕はホワイトな研究室に在籍していました。
9時-18時のコアタイム制度はありましたが、いなくても怒られることはない。基本的には土日祝は休みで、1ヶ月の夏休みもありました。
たぶん、他の研究室と比べてもホワイトっぽいですよね。
そんなホワイト研究室に在籍していても、そこそこ辛いことはありました。
この記事では、ホワイトな研究室でもこんな辛いことがあったよという話について書いていきます。
・成果なし、学会発表経験なしで国際学会発表に出る
・修士2年で大した研究成果がなく、追い込まれる
・スケジュールを間違えて3日間ほぼ徹夜
・進捗報告会で毎回ボコボコにされる
・修士論文発表の場でボコボコにされる
他にも思い返せば色々ありましたが、この記事ではこの5つの項目についてまとめています。
ちなみに、僕は博士課程には進学していないため、あくまで2年間の修士課程レベルの話しかできません。
そこを理解した上で、よかったら読み進めてみてください。
ブログ運営を3年くらい続けています
修士課程では電子回路について研究していました
目次
大学院の研究で辛かった出来事

冒頭でも紹介しましたが、僕の大学院時代の研究に関する辛かったエピソードについて書いていきます。
・成果なし、学会発表経験なしで国際学会発表に出る
・修士2年で大した研究成果がなく、追い込まれる
・スケジュールを間違えて3日間ほぼ徹夜
・進捗報告会で毎回ボコボコにされる
・修士論文発表の場でボコボコにされる
この5つのエピソードについて、それぞれ簡単に説明していきますね。
① 成果なし、学会発表経験なしで国際学会発表に出る
修士1年の頃に「研究成果なし、学会発表経験なしで国際学会発表に出る」といったことがありました。
「それ研究なの?」と言われてしまうような内容を学会発表の経験のない男がいきなり英語で発表するんですよ。
こんなの不安しかない。
僕は修士2年の6月くらいまで、ほとんど研究成果を出せていなかったんですね。
一応、自分は電気電子を専攻していて、その中でも電子回路を専門とした研究室に在籍していましたざっくり言うと、豆粒みたいな部品の中の回路を設計していました。
まだ学部生だった頃に回路の計算方法を導出していたんですね。
教授いわく、「この計算方法はまだ見たことがない」らしい。
で、修士1年の頃に「それを学会発表しよう」と教授が言い出したことがきっかけです。
しかも、その発表の場は海外。当たり前ですが、英語による発表です。
ちなみに、自分は学会発表の経験がなかったため、それが初の学会発表でした。
ここだけ聞くとそこまで辛くないように聞こえるかもしれませんが、そこそこキツかったです。
・海外旅行の行き方から勉強する
・Google翻訳で作った予稿が全て修正となる
・研究成果がなく、審査を通すための議論が始まる
・15分間英語を話し続ける練習をひたすらする
・英語の質疑応答で意思疎通ができなくて詰む
・本番前にめちゃくちゃな不安と緊張に襲われる
具体的に挙げるとこんな感じですが、何が辛かったとかではなく、全体的に辛かった記憶があります笑
ちなみに、最大の謎は「なぜか審査が通ってしまう」ことです笑
ここで詳しく書くとかなり長くなるので、詳しく知りたい方はこちらの記事で→英語力なし&研究成果弱いヘボ大学院生が海外で学会発表をした話
めちゃくちゃ辛かったわけでないですが、初学会発表が海外&成果なしでの発表はそこそこ辛かったという話。
② 修士2年で大した研究成果がなく、追い込まれる

修士2年の途中まで自分は大した研究成果がなく、かなり追い込まれました。
ここでいう、研究成果とは修士論文のメインテーマになるくらいの研究成果。つまり、もう修了する年の修士2年まで修士論文に何を書くかが全く決まってないんですね。
教授にも「このままだと修了できないかもしれない」的なことを何度か真剣な顔で言われていました。
そんなのめちゃくちゃ不安になるじゃないですか。
ここまで、成果を出せていなかった理由は研究に時間をかけていなかった、効率的なやり方をしていなかったなど色々あるかもしれませんが、シンプルに自分の実力不足が1番の原因。
それが途中から変わるとも思えないですよね。そんな中で「このままだと修了できないかもしれない」と言われたら心配性の自分はめちゃくちゃ不安になりました。
そこからは研究をそこそこ頑張りました。
ちょうど、僕の修士2年の頃ってコロナが始まった時期なんですよね。4月までは自宅待機命令がでていました。
修士2年の5、6月(コロナ初期)くらいからコロナがあってもとりあえず研究室には来ていいよという連絡が来たため、朝の7時には研究室に来て、早くて19時に帰る、遅いと朝まで研究みたいな生活が始まりました。
もちろん、土日関係なく毎日です、、
論文読みまくって、自身の提案を色々試してなんとか従来よりも良さそうな回路構成になっていきました。
ほとんどの提案は上手くいかなったため、かなり辛かったです、、
もちろん、研究にかける労力も辛い要素の1つでしたが、僕にとっては「修了できないかもしれない」という不安が1番辛い要素でした。
③ スケジュールを間違えて3日間ほぼ徹夜
スケジュール管理ができてなかったせいで、追い込まれたこともありました。
僕は当時、とある企業と共同研究をしていて、回路図の提出の期限が迫っていました。
それに加えて、中間発表の日も迫っていたんですよ。
この2つは基本研究を進めることで進むので、同時進行といえば、同時進行ですが、「動く回路を提出する」ことと「研究成果を発表する」という若干違うことをする必要があったんですね。
中間発表であれば、発表の資料作成や練習もあります。
で、そんな中、重大な問題が発覚しました。
これは教授との報連相不足だったのですが、
自分は中間発表の2ヶ月後くらいに共同研究先に回路図を提出だと思っていたんですね。
そしたら、まさかの提出期限と発表日が重なっていることを発表日の2週間前くらいに知りました。
この共同研究は自分ともう1人と教授の3人で行っていて、基本的に報告などの企業とのやり取りは全部教授が行っていたんですね。
確かに、教授から期日に関する連絡メールは来ていましたが、完全に見落としていました。
それを知ってからの2週間は壊れたように研究室にいました。最終日から3日間くらいはずっと徹夜だった記憶があります。
ちなみに、
もう笑い話なのですが、結果的に共同研究へ回路図の提出ができなかったんですね。(たぶん、教授は企業にめちゃくちゃ怒られた)
さらに、中間発表では発表しているときに、本当に身に覚えのないスライドが混じっていた、、
本番はなんとかごまかしましたが、まあまあボロボロでした。
スケジュール管理を間違えて結果的に、共同研究も中間発表も上手くいかずに辛かった話。
④ 進捗報告会で毎回ボコボコにされる

これはもう大学院生あるあるだと思いますが、教授に進捗報告会でボコボコにされるという地獄イベントが研究室にはあります。
進捗報告会について簡単に言うと、定期的(月1、週1など)に自身の研究で行ったことを報告する会ですね。
もちろん、成功した話をすることもあれば、失敗した話もします。
この辛さをちゃんと伝えることはできないと思いますが、まあまあ辛かったです。
苦笑いしかできないくらい研究が進んでいないときに、「笑ってる場合じゃないよ」と真顔で言われる。
研究が上手くいっていないときには、「このままだと修了できないよ?」と真顔で言われる。
就活で研究が進んでいないときは「就活を言い訳にするな」と真顔で言われる
自分の発表を最後まで無言で訊いてから「今の発表で何を伝えたかった?」と真顔で言われる。
などなど普通に怖い会でした。
大学院あるあるだと思うので、多くは語らないですが、辛かった、、
⑤ 修士論文発表の場でボコボコにされる
修士論文発表の場でボコボコにされたのも結構辛かった、、
自分がいた大学の場合は、あらかじめ何人かの教授(副査)に自身の修士論文を提出した上で、修士論文発表をします。
発表20分、質疑応答20分だったのですが、この20分でボッコボコにされます。
質問自体はなんとなったのですが、
最後の5分くらいでとある教授から「修士論文のダメだし」が始まりました。
小さい指摘だと図が大きい、大きい指摘だとこの説明が本当に正しいなど、普通のダメ出しでした、、
実は修士論文を全てを事前に教授に添削してもらってないんですね。
僕自身がギリギリまで研究をしていて修士論文を書くことがかなり遅れていました。
+僕の担当教授は多忙で修士論文をしっかりと添削する時間もなく、他の教授にお見せする形になりました。
結果的にボコボコにされた、、
そんな発表会終わりに「本当に修了できるのか?」とめちゃくちゃ不安になりました、、
一応、修正した論文を副査の教授に提出し、色々話しました。
結果的には、修了できたのでよかったですが、まあまあ辛かった思い出。
ちなみに、修士レベルであれば、修士論文は出せればだいたいOKですよ。
冷静な今なら心の底からそう思えます。詳しくはこちらの記事で→大学院修士課程を修了できないと悩んだ日々について書いたよ【基本大丈夫!】
まとめ
僕の大学院生時代の研究で辛かったエピソードを5つまとめてみました。
・成果なし、学会発表経験なしで国際学会発表に出る
・修士2年で大した研究成果がなく、追い込まれる
・スケジュールを間違えて3日間ほぼ徹夜
・進捗報告会で毎回ボコボコにされる
・修士論文発表の場でボコボコにされる
ホワイト研究室に在籍していた自分ですら、そこそこ辛いことがあるので、普通の研究室だともっと辛いことがあるかもですね。
大学院はそんな場所だと自分は思っています。
まあ、辛いことよりも学生の良さもあるのでトータルで考えると、大学院生時代はそこそこ良かったと思っています。
最後まで読んで頂きありがどうございます。
下記の記事では、大学院生にオススメの趣味について書いています。
よかったら読んでみて下さい。