大学院への進学が無駄なのか?【無駄だと思わなかった理由書くよ】

大学院生

「大学院に進学することは無駄?」

このような疑問を持つ方のための記事を書きました。

どうも、修士課程を無事に修了することができた一般男性のひろ(@sato0000006)です。



「大学院 無駄」

と検索すると、

「大学院に進学しても意味ない」
「就職した方がマシ」

という意見をちらほら見かけました。

僕の場合、大学院への進学でそこそこの恩恵を受けてきたなあと感じている側の人間です。

この記事では進学してよかった派の僕が、「大学院への進学が無駄であるのか」についてまとめてみました。

ちなみに、僕はこんな大学院生でした。

・駅弁大学出身
・電気電子専攻
・研究職に就職する気はなかった

要は、研究意欲がそこまでなく、頭が良くない電気電子専攻の大学院生でした。

このことをふまえて、記事を読み進めていただけると助かります。

自己紹介
社会人1年目です。
ブログ運営を3年くらい続けています
修士課程では電子回路について研究していました



大学院に進学することは無駄なのか

僕は大学院に進学して、そこそこの恩恵を受けてきたと感じています。

記憶を冷静にたどっていくと、この3つは特に大きかったですね。

・研究経験を得た
・就職活動でかなり有利になった
・学生期間を延長できた

それぞれ簡単に説明させてください。

① 研究経験を得た

大学院に進学して、「研究」という経験値を得ることができました。

「研究」とザックリ書くとかなり抽象的ですが、2年間で研究をやりつつ多くのことを学ぶことができました。

具体的には、

・1つの分野に関する知識
・問題解決能力
・プレゼン能力
・追い込まれる経験

まず、1つの分野に関する知識。

僕は電子回路についての研究だったため、この分野に関しては少し詳しくなりました。

就職してからも、この知識がかなり役立っています。

ここは就職先や転職先で役に立つか決まると思いますが、少なくとも僕には役に立っています。

次に、問題解決能力が向上した気もしています。

基本的に、研究は解決したい課題を自分で見つけて、それを解決する手段を検討しますよね。

問題解決までのプロセスを経験できたことは大きいと考えています。

あと、

毎回の進捗報告会や学会発表などの経験から、プレゼンスキルも向上した気もしています。

データのまとめ方
資料の作り方
話し方

などなど挙げたらキリがないですが、

プレゼンについてはどの研究室でも教授に死ぬほど指摘されると思います。

良い経験になります。

最後に、追い込まれる経験。

「追い込まれたときになんとかする力」

ってかなり重要だと思うんですよね。

実際、

社会人になってからも「これまでの人生で追い込まれた経験ある?」と訊かれることがあります。

研究ってだいだい上手くいかなくて、1度は追い込まれるじゃないですか。

この経験は個人的には大きいと考えています。



まあ、記事の最後の方にも書きますが、これらの経験は社会人になってからでも経験できます。

ただ、「研究」を通じてこれらの経験や勉強ができたことは良かったと考えています。

② 就職活動でかなり有利になった

就職活動は間違いなく有利になりました。

電気電子の分野に関しては、

確実に「国立大学院生」というカードが就職活動に強い。

僕の場合は就職活動で困ったことはほぼなかったです。


僕は設計開発がしたくて今の会社に入社しました。

で、

設計開発の同期も全員大学院出身なんですよ。

そもそも大学院生以外は設計開発の職につけないこともあります。

学部卒では、今の立場で就職することはなかったと思います。

あまり書けませんが、給料もかなり良い。



自分は優秀ではなかったので、「大学院生」という立場がないと就職活動にはかなり苦労することになりますね。

③ 学生期間の延長

個人的には、学生期間が延長したことも助かりました。

入学金約29万円、授業料約108万の合計137万円かけて2年間の学生生活の延長をしたわけですが、

後悔はないです。

(ちなみに、社会人1年目の冬の時点で137万以上の貯金ができますよ)



研究が忙しいと言っても所詮は学生。

社会人よりはだいぶ自由です。

ほどほどに研究もしましたが、学生生活ならではの経験もしてきました。

学生は色々なことに挑戦しやすい環境。

このブログ運営に関しても自由な時間があったからこそ挑戦できたわけです。

僕は学生の特権を活かせたかなと感じています。

大学院に進学することは無駄なのか

大学院に進学することが無駄だと思う人もたくさんいると思います。

・1つの分野に関する知識
・問題解決能力
・プレゼン能力の向上
・追い込まれる経験

上記の経験や勉強なんて社会人になってからでもできますよね。

就職活動も大学院生が有利にならない学部があったり、

そもそも優秀な人であれば学部生でも良いところに入社できる。

転職活動を頑張れば、大学院生で就職するよりも良い立場で入社できるかもしれません。

学生期間もつまらなければ、お金のある社会人生活の方が楽しいでしょう。


このように、大学院に進学しても就職しても同じ経験ができるため、無駄だと思う方も多いと思います。

大学院に進学することを無駄だと感じるかは人それぞれ

ただ、やっぱり僕は大学院に進学して意味がなかったとは思わない。

研究室の環境がよかっただけかもしれません。

教授には何度か怒られましたが、合わなかったわけではなかったため、人間関係で苦痛に感じることはなかったです。

自分より優秀な人たちに囲まれて、僕も成長している気になれました。

例えば、

先輩や教授と合わない
毎日研究地獄
研究成果が出ないまま大学院を修了

こんなことになっていれば、

そりゃ「進学しなければよかった」と感じると思います。

2年間で得るモノが何もなければ、無駄だったと感じるのは当たり前。

僕は優秀ではなかったため、

大学院ではかなり成長することができたと感じています。

就職活動も大学院生という肩書きのおかげで楽でした。

学生生活もそれなりに楽しみました。

約137万円かけて、2年過ごしても全然無駄だとは感じていません。

(院卒なら137万円くらい1年で貯まります)

本人の過ごし方と優秀度と環境が全てを決めるといっても過言ではないですよ。


「大学院に進学することは無駄なのか?」

という疑問に対しての僕の答えは、

「本人の過ごし方と優秀度と環境で変わると思う、、 けど僕の場合は無駄ではなかったよ」

たぶんこう答えます。

抽象的でフワッとした解答で申し訳ないですが、、

難しい疑問ですね。

「大学に進学することは無駄なのか」に近い気がします。

難しい….

まとめ

大学院への進学が無駄であることについて書きました。

個人的には以下の恩恵を受けることができたため、無駄ではなかったと感じています。

・研究経験を得た
・就職活動でかなり有利になった
・学生期間を延長できた

まあ、個人の優秀度、過ごし方、環境で大学院に進学することを無駄に思うか決まると思います。

以上、ひろ(@sato0000006)の記事でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

下記の記事では、個人的に辛かった大学院生活もエピソードをまとめています。
よかったら読んでみてください。

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