英語力なし&研究成果弱い大学院生が海外で学会発表をした話

大学院生

「国際学会発表ってどんな感じ?」
「今度英語での学会発表がある…」

このような、国際学会に初めて参加する方のための記事を書きました。



どうも、大学院2年の一般男性のひろ(@sato0000006)です。

この記事では、僕が大学院生になってから、国際学会に初めて参加したときの話についてまとめています。


ちなみに、この記事を書いている当時の筆者は、

・TOEIC500点代で英語できない
・研究に常に行き詰まっていた

そんなヘボ大学院生です…



そのことを踏まえて、記事を読み進めていただけるとありがたいです。

このような流れで話を進めていきます。

・学会発表はなんとかなる
・国際学会発表の決定から帰国までの流れ
・英語できなくてもなんとかなる

この記事を読むことで、これから学会発表をする方の参考になれば嬉しいです。

自己紹介
駅弁大学院生です。

ブログ運営を1年半くらいしています

それなりの失敗を積み重ねて生きています笑


結論:学会発表はなんとかなる

「英語できなくて不安…」
「研究成果があまりなくて不安…」

このように英語による学会発表に不安な方にこそ、この記事はぜひ読んで欲しいです。

僕も似たようなものでしたから。

この記事のテーマは、

「英語できない、研究成果が弱い学生でも海外での学会発表はなんとかなる」

です。

国際学会発表の決定から帰国までの流れ

では、ヘボ大学院生が国際学会発表をどう切り抜けたのかを紹介していきます。

僕の初の国際学会発表の始まりから終わりまでの流れはこんな感じです。

① 教授からの提案
② データを集めて予稿を提出
③ 英語のスライド作り
④ いざ現地へGO
⑤ 友人作り
⑥ 地獄の発表
⑦ 地獄の質疑応答
⑧ 帰国

それぞれ説明していきますね。

① 教授からの提案

英語力なし、研究成果のあまりないダメ大学院生の僕がなぜ国際学会発表に行くことになったのか。


それは教授から

「今度海外で学会発表あるから行こうか」

と言われたことが始まり。

「いや無理やん」

僕の率直な感想です笑


その頃は、海外での発表なんて頭の良い人だけが行くと思っていました。

「すごい研究成果を英語ペラペラな人が発表して拍手を貰う」

これが海外での学会発表だと思っていました。


僕はたいした研究成果もなければ英語も話せない。(当時TOEIC400点代)

最初は「無理無理」と言いましたが、

教授からの提案は大学院生にとっては「絶対」じゃないですか。
(暴君というわけではなく上司のような存在なので。普段はやさしいですよ笑)


且つ、

・準備はサポートしてくれるらしいので楽?
・タダで海外に行ける
・就職活動のエピソードで使えそう

こんな思惑から、学会発表に行くことを決めちゃいました。


まず、教授がサポートをしてくれると言ってくださったことによる安心感。

そして、

・学会発表の旅費
・ホテル代
・現地での飲み食い

分くらいのお金は研究費でまかなうそうなので、実質タダで海外に行ける。


さらに、就職活動でアピールにもなるかもしれないじゃないですか。
(後からわかったのですが、大学院生は海外で発表経験のある方が多いので大きなアピールポイントにならないそうです笑)


この思いで頑張ることを決意。

② データを集めて予稿を提出

というわけで、学会発表に出るための予稿を書くことに。
(予稿:研究内容を4~6ページくらいにまとめたもの)


提出は3週間後。

学会発表では何を話すのかというと、学部生の頃の卒論の内容。

卒論の内容を基に予稿のためのデータを集めようとしている最中あることに気付きました。

提案内容が薄すぎる…

学会発表を行うためには、予稿の審査に合格する必要があります。


まともな研究内容であれば、基本的には落ちないのですが、僕の場合、圧倒的に提案内容が薄かったんですね…

なので、とりあえず6ページの予稿を作り、学会の運営へ提出したものの、


教授からは、

「提出した原稿だと審査が通るかは怪しいね」

と言われました笑

・大きな提案がない
・データが足りていない

このような理由があるそうです。
#提出前に言ってや



僕が今回発表する内容には、自分で考えた大きな提案がないんですよね笑

ただ、そこまで審査に厳しくないはずなので、ここは大きな問題ではないらしい。


大きな問題は、データ集めが予稿提出に間に合わなかったこと。

予稿の内容では、データが微妙に足りず客観的に提案内容が正しいのかどうかをきちんと証明できていないそうです。
#もう1回言うね 提出前に言ってや

本番の発表では「しっかりと修正しようね」と言われましたが、そもそも通らなかったら意味がないですよね…


ただ、結果は、

審査OK!

なんか合格してました笑



というわけでなんとか学会に行けることに!

なんやかんやで、なんとかなりました笑

③ 英語のスライド作り

次は、当日の発表に用いるスライド作り&当日話す原稿作り。


もちろん、当日に原稿は読めないので暗記する必要があります。


もちろん、スライドも話す言葉もEnglish!

「英語なんてできないよ…」

そうなんですよ。僕は英語を上手に話すことも書くこともできない…


ではどうやったか? 
魔法のツールを使いました。

英語のスライド原稿、あと事前に提出した予稿の全ての英語は、

Google翻訳とDeepL翻訳

この2人のヒーローがだいたい助けてくれました。


もちろん、全てGoogle翻訳だと専門用語がおかしくなるので多少の修正は必要ですが、翻訳アプリを活用して作りました。


当日は15分の発表なので、15分話せるくらいのスライドを作る必要があります。

英語のスライド作りで重要だと感じたことは、

「図だけで内容がわかるスライドを作ること」

これですね。


僕は英語が上手に話せないので、言葉による上手な解説ができません。

また、話す内容を忘れてしまったときに、

最悪スライドを見せつつ「This one」だけでなんとか発表できるような見るだけでわかるスライドだと良いですよね。

そんなスライド作りを意識しました。
(ホントに「This one」だけでイケるかは怪しいとこですが)

原稿もGoogle翻訳に修正を加えつつ、作成しました。


今の研究を進めつつ、スライド作り、原稿作り、原稿暗記、教授の前で発表練習2回を1ヶ月くらいで完了しました。
(この1ヶ月は初めてのことばかりでとにかく疲れました笑)


これで準備万端!

④ いざ現地へGO

まだ、コロナも存在しなかった2019年の話なのでオンラインではなく現地へGO


ちなみにどこの国に行ったのかというと、アジアのどこかの国です。
(具体的な国名は特定されそうなのであえて伏せます。まあ正直特定されないくらい有名な国なんですが)


ちなみに、教授と一緒に行ったのですが、

とても緊張しました



飛行機も乗ったことなかったですが、なんとかなりました。

覚えていることは、

・教授との食事や飛行機内は緊張した
・グローバルWi-Fiは高い(海外SIMの方が良い)
・空港では人に聞けばだいたい教えてくれる
・飛行機の中で見る映画がおもしろかった

これくらいですね笑


空港には行ったことがなかったのですが、その辺の人に聞けば、だいたい教えてくれるのでなんとかなりました。

⑤ 友人作り

飛行機に乗り込み、なんやかんやで現地に着きました。


もう夜だったので、とりあえず予約したホテルへ。

海外のホテルは「エクスペディア」で予約しました。
このサイトにはすごく助けられました。

海外のホテルを気軽に予約できるので、オススメ。


今回参加する国際学会発表は3日間あります。


そして自分の発表は3日目。

つまり、現地に着いてから3日目までは暇なんですよね笑


ずっと1人でいるのは退屈だし、教授と一緒に行動するのもあれだったので、

「他の学生さんと仲良くなりたいなあ」と思っていました。


1日目の学会の様子から何人か日本人がいることに気付いたので、

話しかけてみるとみなさんフレンドリーでした。


夜は、それぞれの教授と共に行動しない学会発表予定の日本人たちとご飯に行って、

色んな話をすることで、学会に対する緊張はなくなってきました。

また、研究の方法や就活について良い情報交換ができました。


ちなみに、みなさん英語はそこまで得意ではないようです。

僕だけじゃなくて良かったと安心した記憶があります。

もし、海外発表するなら日本人には積極的に話しかけると緊張もなくなりますよ!

⑥ 地獄の発表

そして、なんやかんやで3日目の発表の日が来てしまいました。


友人と話すことで少し緊張はほぐれていたけど、やっぱり壇上に立つと緊張しましたね..

覚えていた内容の英語を何も考えずに、パカパカしゃべる人となっていました。


発表は15分あるのですが、


10分超えたときあたりから自分でも何を話しているのかわからないくらいには緊張しました。

で、15分の間話しきることで発表は終わりました。


ちなみに、


本番はPowerPointのノート機能を見ることができたので、最悪話す内容を忘れてしまってもなんとかなりそうでした。

⑦ 地獄の質疑応答

そして、忘れもしない質疑応答の時間です。


ある方に質問をいただきました。。


その内容とは、「パラパラパーラパラパラララッパーラ?」

ホントにこう聞こえました、、

「何言ってんのかわかんねえ」



そうです!

僕は英語のリスニングができない人間なのです。


何を言っているのかまったくわからない。

ゆっくり聞いてみると、スライド15ページのことを言っているくらいなら理解できましたが、

質問の核心がわからない…


それっぽく答えてみてもどうやら違うようです。

そして、対応している間に質疑応答の終わりの時間がきてしまいました…


悲しかったですね…


偶然にもその日の夜に教授とのお疲れ様の会の席に、質問された方がいらっしゃったので、

質問の意味を聞いてみるとすごく簡単な質問でした。


悲しい質疑応答時間でした..


ただ、終わってみるとそんなことはどうでもよいのです。

だって、僕は死んでないので
#極端


英語での発表も質疑応答もなんとななることがわかりました。

⑧ 帰国

最後は帰国ですね。


現地でできた友人とも別れを告げ、飛行機に乗って帰国しました。

帰りの搭乗は行きの経験があるためスムーズでしたね。


正直、この学会発表は面倒なことも多かったですが、そこそこ良い経験ができました。

なんだかんだで、また行きたいなあと思わせてくれるような学会発表でした。

英語できなくてもなんとかなる

研究成果が弱い&英語できない大学院生でも海外での学会発表はなんとかなりました。


この経験で良かったことと苦しかったことをまとめました。

【良かったこと】
・無事発表を終えることができた
・英語で発表するという経験を得た
・色んな人に出会えた
・他の研究室の事情を知ることで刺激になった
・タダで海外旅行ができた



【苦しかったこと】
・予稿作り
・資料作り
・原稿の丸暗記
・質疑応答

トータルで考えると、良い経験になったので、また行ってみたいなあと思えましたね。

結論、国際学会発表は「なんとかなる」です笑

なんだかんだ、英語なんてできなくてもなんとかなるもんですね♪(こちらの記事は、修士生活を英語力不足でも乗り切れた話をしています⇒英語ができない大学院生でも修了過程くらいなら余裕でなんとかなる話

まとめ

この記事では、英語力なし&研究成果の弱い大学院生が海外で学会発表をしたときの話を書いています。

意外となんとかなるのでこれから学会発表をするにあたって不安な方はそこまで心配することはないですよ。

この記事が誰かの役に立てば嬉しいです。

以上、ひろ(@sato0000006)の記事でした。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

下記の記事では元駅弁大学院生の大学院生活をまとめています。
よかったら読んでみてください。

電気電子系の大学院生の生活を紹介!【意外と楽?】