英語できない&研究成果弱い大学院生が、初めて海外で学会発表した話
① 教授からの提案
② データを集めて予稿を提出
③ 英語のスライド作り
④ いざ現地へGO
⑤ 友人作り
⑥ 地獄の発表
⑦ 地獄の質疑応答
⑧ 帰国
こんなテーマについて話していく。
国際学会発表に興味のある人は読んでみて。
自己紹介
社会人1年目です。
電気電子を専攻していましたが、正直そこまで興味無いです
ブログ運営が趣味で、自分の体験をあれこれ書いています
目次
結論:学会発表はなんとかなる
「英語できなくて不安…」
「研究成果が弱くて不安…」
このように国際学会発表に不安な方にこそ、この記事はぜひ読んで欲しい。
僕も英語できない&研究成果弱いのポンコツで国際学会発表に挑んだので。
この記事のテーマは、
「英語できない、研究成果が弱い学生でも海外での学会発表はなんとかなる」
なので、安心してほしい。
国際学会発表の決定から帰国までの流れ
では、
英語できない&研究成果弱いのポンコツ大学院生が国際学会発表をどう切り抜けたのかについて振り返ってみる。
僕の初の国際学会発表の始まりから終わりまでの流れはこんな感じ。
① 教授からの提案
② データを集めて予稿を提出
③ 英語のスライド作り
④ いざ現地へGO
⑤ 友人作り
⑥ 地獄の発表
⑦ 地獄の質疑応答
⑧ 帰国
それぞれ補足させてください。
① 教授からの提案
そもそも、
英語できない&研究成果弱いのポンコツ大学院生がなぜ国際学会発表に行くことになったのか。
それは教授から、
「今度海外で学会発表あるから行こうか」
と言われたことが始まり。
「いや無理やん」
当時の僕の率直な感想です笑
その頃は、海外での学会発表なんて頭の良い人だけが行くと思っていたので。
僕にはたいした研究成果もなければ、英語も話せない。
#当時TOEIC400点台
最初は「無理無理」とやんわり断りろうとしたが、
教授からの提案は大学院生にとっては絶対やん。
しかも、
・準備はサポートしてくれるらしいので楽?
・タダで海外に行ける
・就職活動のエピソードで使えそう
こんな思惑から、国際学会発表に行くことを決めてしまった。
まず、
教授がサポートをしてくれると言ってくださったことによる安心感。
そして、
・学会発表の旅費
・ホテル代
・現地での飲み食い
これらのお金は研究費でまかなうそうなので、実質タダで海外に行ける。
さらに、就職活動でアピールにもなるかもしれない。
(後からわかったことだが、国際学会発表を経験している大学院生は多いので大きなアピールポイントにならないそう笑)
こんな思いで、英語できない&研究成果弱いのポンコツ大学院生は国際学会発砲を頑張ることを決意。
② データを集めて予稿を提出
というわけで、国際学会発表に出るための予稿を書くことになった。
(予稿:研究内容を4~6ページくらいにまとめたもの)
提出は3週間後。
今回の学会発表では、学部生の頃の卒論の内容を話すことになっている。
卒論の内容を基に予稿を書くためのデータを集めようとしている最中あることに気付いた。
提案内容が薄すぎる、、
そもそも国際学会発表を行うためには、予稿の審査に合格する必要がある。
まともな研究内容であれば、
基本的には落ちないが、僕の場合は圧倒的に提案内容が薄かった、、
なので、とりあえず6ページの予稿を作って学会の運営へ提出したものの、
教授からは、
「提出した原稿だと審査が通るかは怪しいね」
と言われました笑
・大きな提案がない
・データが足りていない
このような理由があるみたい。
#提出前に言ってや
僕が今回発表する内容には、大きな提案がない笑
まあ、そこまで審査に厳しくない学会らしく、ここは大きな問題ではないらしい。
大きな問題は、データ集めが予稿提出に間に合わなかったこと。
予稿の内容では、データが微妙に足りず客観的に提案内容が正しいのかどうかをきちんと証明できていないみたい。
#もう1回言うね 提出前に言ってや
本番の発表では「しっかりと修正しようね」と言われましたが、そもそも通らなかったら意味がない、、
ただ、結果は、
審査OK!
(もしかして審査ってガバガバ、、?)
というわけでなんとか学会に行けることに。
③ 英語のスライド作り
予稿も審査通ったところで次は、当日の発表スライド作り&当日話す原稿作り。
当日の発表では原稿は読めないので暗記する必要がある。
もちろん、スライドも話す言葉もEnglish!
「英語なんてできないよ…」
そうなんですよ。僕は英語を上手に話すことも書くこともできない、、
ではどうやったか?
英語のスライド原稿、あと事前に提出した予稿の全ての英語は、
Google翻訳とDeepL翻訳
この2人のヒーローがだいたい助けてくれた。
もちろん、全てGoogle翻訳だと専門用語がおかしくなるので多少の修正は必要だけど。
当日は15分の発表なので、15分話せるくらいのスライドを作る必要がある。
英語のスライド作りで重要だと感じたことは、
「図だけで内容がわかるスライドを作ること」
僕は英語が上手に話せないので、言葉による上手な解説ができない。
また、話す内容を忘れてしまったときに、
最悪スライドを見せつつ「This one」だけでなんとか発表できるような見るだけでわかるスライドであれば、ホントに最悪なんとかなる。
そんなスライド作りを意識した。
(ホントに「This one」だけでイケるかは怪しいとこだけど)
原稿もGoogle翻訳に修正を加えつつ、作成した。。
今の研究を進めつつ、スライド作り、原稿作り、原稿暗記、教授の前で発表練習2回を1ヶ月でなんとか完了させた。
(この1ヶ月は初めてのことばかりでとにかく疲れた笑)
これで準備万端!
④ いざ現地へGO
まだコロナも存在しなかった2019年の話なのでオンラインではなく現地へGO。
飛行機も乗ったことなかったが、なんとかなりました。
移動に関して覚えていることは、
・教授との食事や飛行機内は緊張した
・グローバルWi-Fiは高い(海外SIMの方が良い)
・空港では人に聞けばだいたい教えてくれる
・飛行機の中で見る映画がおもしろかった
これくらい笑
これまでの人生で空港には行ったことがなかったが、その辺の人に聞けば、だいたい教えてくれるのでなんとかなった
日本の優しさを感じた。
⑤ 友人作り
飛行機に乗り込み、なんやかんやで現地に着いた。
もう夜だったので、とりあえず予約したホテルへ。
海外のホテルは「エクスペディア」で予約した。
#このサイト便利
今回参加する国際学会発表は3日間にわたる。
そして自分の発表は3日目。
つまり、現地に着いてから3日目までは暇だった笑
ずっと1人でいるのは退屈だし、教授と一緒に行動するのもあれだったので、
「他の学生さんと仲良くなりたいなあ」とひそかに思っていた。
1日目の学会の様子から何人か日本人がいることに気付いたので、
話しかけてみるとみなさんフレンドリーだった。
夜は、それぞれの教授と共に行動しない学会発表予定の日本人たちとご飯に行って、
色んな話をすることで、学会に対する緊張はなくなっていた。
また、研究の方法や就活について良い情報交換ができました。
ちなみに、みなさん英語はそこまで得意ではないみたい。
僕だけではなくて良かったと安心した記憶がある。
そんなこんなで発表までは有意義に過ごせた。
⑥ 地獄の発表
そして、なんやかんやで3日目の発表の日がきてしまった。
現地で知り合った人と話すことで少し緊張はほぐれていたが、やはり壇上に立つと緊張した。
覚えていた内容の英語を何も考えずに、パカパカしゃべる人となっていました。
発表は15分あるのだが、
10分超えたときあたりから自分でも何を話しているのかわからないくらいには緊張していた。
ほんで、15分の間話しきることで発表は終わりました。
ホントに緊張した、、
⑦ 地獄の質疑応答
そして、忘れもしない質疑応答の時間。
当然、自分も質問をいただきました。。
その内容とは、「パラパラパーラパラパラララッパーラ?」
ホントにこう聞こえました、、
「何言ってんのかわかんねえ」
そう、
僕は英語のリスニングができない人間。
マジで何を言っているのかまったくわからない。
「プリーズ スピーク スローリー アゲイン」
困ったときのフレーズとして覚えていたこの言葉を唱えることで、スライド15ページのことを言っているくらいなら理解できたが、深くはわからず質問の核心がわからないまま、、
それっぽく答えてみてもどうやら違うよう。
そして、対応している間に質疑応答の終わりの時間がきてしまった、、
恥ずかしい&悲しかった、、
偶然にもその日の夜に教授とのお疲れ様の会の席に質問された人がいらっしゃったので、
質問の意味を聞いてみるとすごく簡単な質問だった笑
結果、地獄のような質疑応答となってしまったが、終わってみるとそんなことはどうでもいい。
だって、僕は死んでないので
#極端
⑧ 帰国
そして、帰国。
現地でできた友人とも別れを告げ、飛行機に乗って帰国した。
帰りの搭乗は行きの経験があるためスムーズだった。
正直、
この学会発表は面倒なことも多かったが、良い経験ができたと思う。
なんだかんだで、また行きたいなあと思わせてくれるような学会発表だった。
英語できなくてもなんとかなる
英語できない&研究成果弱いのポンコツ大学院生でも、国際学会発表をなんとかこなすことができた。
最後に、この経験で良かったこと・苦しかったことをまとめてみた。
【良かったこと】
・英語で研究成果を発表する経験を得た
・普段会えないような人に出会えた
・他の大学の研究室の事情を知ることで刺激になった
・タダで海外旅行ができた
【苦しかったこと】
・予稿作り
・資料作り
・原稿の丸暗記
・質疑応答
トータルで考えると、良い経験になったので、また行ってみたいなあと思えた。
結論、国際学会発表はなんとかなる
(ちなみにこちらの記事は、修士生活を英語力不足でも乗り切れた話をしています⇒英語ができない大学院生でも修了過程くらいなら余裕でなんとかなる話)
まとめ
この記事では、英語できない&研究成果弱い大学院生が、初めて海外で学会発表した話をした。
① 教授からの提案
② データを集めて予稿を提出
③ 英語のスライド作り
④ いざ現地へGO
⑤ 友人作り
⑥ 地獄の発表
⑦ 地獄の質疑応答
⑧ 帰国
以上。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
下記の記事では、大学院生の生活についてもう少し詳細に書いています。
よかったら読んでみてください。