電気系開発職の話1 残業は法律順守しております

電機メーカー

※この記事の内容は全てフィクションです



これからメーカーで働く人、働きたい人たちに、「メーカーの働き方ってこんな感じだよ」というのが伝われば嬉しい。

僕自身、とある家電メーカーで、いろんな家電に搭載されている制御装置の設計〜量産立ち上げを担当している。

例えばドライヤーとか。

正直、業務は多い。

設計、図面作成、評価、試作部材調達、立ち上げ管理……

挙げだすとキリがない。



しかも1製品だけじゃなく、15製品くらいの制御装置の設計に携わっている。

大変ありがたいですね。明らかにキャパを超えているのに、わざわざ担当させていただけるなんて、本当にありがたい限りです……



でね、仕事大変自慢をしたいわけではなく、このやることは山ほどある中で、
「残業どうなの?」
「休日出勤あるの?」
「サビ残してるの?」
などなど、メーカー勤務に興味ある人は気になると思ってて。

あくまで僕がいた会社だけの話かもしれないが、残業について話す。参考にしてなれば嬉しい。
※フィクションだけど

自己紹介
日系の大手家電メーカー勤務。
製品に搭載されている制御装置の設計担当をしている。
趣味はブログ。



電気メーカーの残業は法律の範囲内

結論、法律の範囲内でしか働けません。

ぶっちゃけ、大手メーカーならだいたいこんな感じ。

・残業時間の上限は超えない
・サビ残はない…!

この2項目について話す。

・残業時間の上限は超えない



36協定では、

・月45時間
・年360時間

こう決められている。

でも、魔法を使うと、

・年720時間
・月80時間(年6回まで)

こうなる。

会社は常に繁忙期という設定なので、ちゃんと合法だからね。

他にも一応制約はあるけど、詳しくは36協定を調べてみて。

これを踏まえると、

・今月頑張るぞ! → 毎日4時間残業(6カ月だけ可)→ 月80時間弱
・今月はおさえるぞ! → 毎日2時間残業 → 月45時間弱

こんな感じ。

大学院生だった頃の方が研究室に夜遅くまで残ってるから、全然苦しくないですよ。



ただ研究室と違うのは、

朝からマストで仕事開始で、好きでもない作業をやらされて、納期とコストが絶対の世界で設計を進めて、事務処理が多くて、打ち合わせが大量にあって、メールとチャットと電話が無限にくるから処理し続けることかな

研究室の方が苦しかったよたぶん。



でも、残業代はちゃんとつくし、開発系の仕事が大好きな人には何の苦労も感じないんだろうね。向いてる人は向いてる。

・サビ残はない…!

残業はいいとして、仕事は終わるのか?
終わらないときはどうなるのか?
上司が調整してくれるのか?

結論、減らしてくれます。たぶん。

理屈上は減らしてくれるはずなんですけど、僕は減らされたことはない。

僕:「今月ちょっと厳しいんで、自分の担当製品引き継がせてくれないすか」
上司:「そうか、考えとくわ」

そこから変わったことはないんですよね。



別に上司を非難するつもりはありません。

話を聞く限り僕はまだイケると判断したのでしょう。

そこから、無駄な業務はバッサリ切り捨てたり、自分が不要な打ち合わせは欠席したりして、なんとかしてなんとかする。

このあたりの話はまた別で詳しく書こうと思う。

サビ残はない…!の話に戻るね。

まあ、それでもどうしても無理なときは、朝ちょっと早く出社したり、お昼休みにちょっと頑張ったりするだけ。

ギリギリサビ残ではない…!と言わせてください。

ちなみに、家に仕事を持ち帰ることはできない。情報漏洩リスクがあるため。

たまーーーに、資料を間違えて持ち帰っちゃう人とか、家で仕事の整理してる人とかいるかもしれないけど、実態は不明ということで。

原則、持ち帰り禁止。たぶんどこのメーカーも同じ。



とまあこんな感じで、法律順守&サビ残がないところが良い会社だなと思い働いています。
もちろんフィクションでございます。

以上。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

前回の記事:電気系開発職の苦悩22 OJT教育のメリット/デメリット【勤務しての率直な感想】